ゲヘナの入試
アスラン・ヅラの人１２月某日
「････な？」
マコトは目の前にある転校届と、その差出人を交互に見る
あの風紀委員会のトップが、これを突き出してきたのだ
ヒナ「そう。転校届。あんたにとってはうれしいでしょ？羽沼マコト」
マコト「･･･キキキ･･･貴様がいなければこのマコト様の天下はあんた･･･って！貴様いいのか？！ゲヘナ学園は単位の互換性がないから転校したら１年生からやり直しだぞ？！それにお前、入試の･･･」
するとドン！という音が執務室を鳴らす
マコトの自慢の机を叩き割るレベルの一撃だ
ヒナ「私はゲヘナを退学して他校に行くって決めたの。ごちゃごちゃ言わないでちょうだい」
マコト「待て貴様高校で仮面は･･･！」
そう言うとヒナは出ていってしまった。
扉がバン！！と音を立てて閉まる
マコト「･･･チッ、空崎ヒナめ。後先考えずに退学なんて考えて･･･いよいよ生理でも始まったのか？あの体で？」
イロハ「すっごいセクハラしますね先輩」
マコト「･･･だがどうするべきか･･風紀委員が居ないと今年こそ入試会場が消滅しかねん･･･」
ゲヘナ学園といえば頭ゲヘナという単語が物語る通り、ずば抜けて治安が悪い
例年第一校舎で行われるその入試など･･･ゲヘナに臨んでやってくる者達の集まりなので、もうお察しだ。これはマコトも頭を抱える問題だ
なぜなら来年からのイブキの治世に関わるから。
イロハ「ともかく、入試は１月２２日です。新年になってから考えても遅くはないでしょう？ヒナ元委員長がいなくとも残りはいますし･･･」
マコト「遅いな。私の勘がそう告げている。ここを逃せばその対価、いずれ我らの命で･･･」
イロハ「クルーゼごっこやめてください」
イロハははぁといってマコトを見る。
そして･･･
イロハ「クルーゼなりきりセットとかどこで用意したんですかその小道具」
マコト「なに、これくらい簡単に作れ･･･はっ！！思いついたぞ！！ヒナがいないということはアレができる！！」
マコトは急に立ち上がると笑顔になる
マコト「そうと決まれば行動だ！！」
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１月２２日
開戦から８日
バルバロッサ作戦が失敗し、士気に影響が出始めているが、それはそうと入試はある。
そのため、イロハ達は会場の警備も兼ねて第一校舎にいた
すると、
「･･･何？あれ」
「さぁ･･･？でもゲヘナらしいよね」
何やらざわざわわとしている受験生達を見て気になったイロハが中央道路に向かうと
『上位受験生のみんなへ 逃げ切れ！！』
『これ、全完です』
『お前の前にいるのは、千年以上浪人した魔法使いだ』
『タテカンの元ネタわかるやつ、ガチで危機感持った方がいい』
イロハ「･･･タテカン･･･」
ゲヘナの伝統芸だったタテカンはここ数年、風紀が乱れるという理由で風紀委員会(主にアコとヒナ)により撤去されていた
しかし今年は、ヒナの出奔、アコの廃人化、そしてダメ押しが如くマコトが風紀委員を全員前線に送り込んだので誰もタテカンを咎めなかったのである。
マコト「イロハ！！見ろこのタテカンの数々！このマコト様も手がけた神作もあるぞ！！」
イロハ「･･･はぁ･･････」
１２月の間、図工室に篭っていた理由はこれだった
なんだかんだ嬉しそうにタテカンを紹介する彼女を見て、イロハも気が抜けてしまった
開戦時の張り詰めた空気はどこへやら
すると、中央広場に人だかりができていた
イロハ「･･･誘導に従わない受験生がこんなに」
どかせるためにイロハが近づくと、なぜ受験生達が屯しているのかが明らかになった
『陸八魔先生像
陸八魔アル先生は、便利屋６８の社長として過酷な依頼の解決に尽力し、ゲヘナ学園にアウトローな学風を築くために多大な功績を残した人です。どうか彼女のことを許してあげてください
鬼方カヨコ』
『中山記念
◎エルトンバローズ
◯イルーシヴパンサー』
この２つのタテカン(？)が、特に受験生から人気を博しているようだ
マコト「どうだ！！私とカヨコの力作は！」
いつのまに隣に来ていたカヨコも彼女の隣で頷く
イロハ「はぁ･･･。これだから浪人生は･･･」
「「失礼だな、留年だよ」」
オチなし
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おまけ
各学園の偏差値
アビドス高等学校 －
ゲヘナ学園 ４４
トリニティ総合学園 ６６
ミレニアムサイエンススクール ７１
百鬼夜行連合学院 ５９
山海経高級中学校 ５４
レッドウィンター連邦学園 ４８
ヴァルキューレ警察学校 ６３
SRT特殊学園 ６８
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お久しぶりです
応援、レポート、試験、バイトが嵐のように降ってきた上にロボカテのクソミネルバ概念で遊んでいたらすごい時間が経っていました
これから復帰しますが４月からまた忙しくなってしまうので浮上は不定期です
そして今どうなってるのか追えてねぇ！！